シロナガス クジラはあまりに巨大なため、昔は捕鯨の対象のクジラとならなかった。
そのため、元々は個体数は30万頭は地球上に存在していたと言われます。
しかし、19世紀に入り、爆発銛、大型・高速の捕鯨船が導入されて以降、欧米諸国の近代捕鯨の対象となった。
固体あたりの油の採取料が多いシロナガス クジラは、生産性も上がるため、その後どんどん乱獲が進んでいった。
最盛期である1930年から1931年にかけては1漁期だけでも約3万頭ものシロナガス クジラが捕獲された。
そして遂に捕鯨禁止令が出されたが、その時点で数は7千頭にまで減ってしまっていたため、現在もその数は増えていない。
1946年、ようやく国際捕鯨取締り条約ができ、捕獲量に制限が設けられ、1966年には全面的に捕獲が禁止された。
現在では一部地域で個体数が増加したとの情報もある。
だが、個体群の中には個体数の減少が回復不可能なレベルに達しているものもあり、依然絶滅の危惧の状態が続いている。
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